矯正を始めたのが小学校1年生の時だった。
思えば、小学校の6年間、息子の口の中には常に「矯正器具」が装着されていた。
顎が小さいのに、歯が大きくて、永久歯が生える場所がなかったのだ。
1年生の頃、まずは上下の顎を広げる装置。
それを、大きくなるにつれて、何回か取り替え、先月まで着けていた。
顎を広げるため、毎日90度ずつ広げる役が私だった。
その日によって、痛がったり、大丈夫だったりバラバラだった。
痛い日は、「痛い、痛い」とずっと嘆いていた。
そういう時は、45度くらい戻す。
まさに一進一退の繰り返しだった。
先月、やっと器具を外し、いよいよ歯並びを整える工程に入った。
「あとどのくらい着けるんですか?」と尋ねてみたら、「う~ん、あと2年は掛かります。」との回答。
「えっ、あと2年も・・・」
息子には言えないな・・・
彼は義務教育の期間ずっと、矯正器具と共に共生していくのだ。
今回も「痛い、痛い」とかわいそうだった。
将来のためだ、がんばれ。