うちの生き物たちの話。
相変わらず、見張っていないと勉強をサボっている。
私の足音が聞こえると、バタバタ慌てている音が聞こえる。
そして必ず「ああ、お母さん。何?」とわざとらしく言う。
まだまだ、上手なウソはつけなさそうだ。
なのに、私は度々騙されている・・・
一応、以前と違って机には向かっているので「よし」とする。
今のこの時期は「生き物」が活発なので、毎年家にはいろんなものがいた。
「やぶきり」なんて、動きは速いし、ワンジャンプで2メートルくらい飛ぶので、逃がすと大変だった・・・噛むし。
そして、奴は「生き餌」だ。
毎日、息子と2人でバッタを捕りに行っていた。
ある日、草原の葉っぱが全部刈り取られていて、絶望した記憶がある・・・
残った短い葉っぱをかき分け、小さいバッタやら、トンボやらの昆虫を探したものだ。
そして、大変だったのは「ヒキガエル」たち。
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「おたまじゃくし」から育てて、我が家の生き物を全滅させた「毒」の生き物。
奴らもカエルなので「生き餌」だ。
私は週3回、スコップとビニール袋を持参して、「ダンゴムシ」を捕りに公園に通った。
どこから見ても「怪しい人」だ。
慣れたもんで、どの辺りに「ダンゴムシ」がごっそりいるのが一目でわかる。
私を怪しんだ公園の園長さんに「何してるんですか?」と聞かれて、「すいませんカエルの餌のダンゴムシを捕っています。」と言うと、「なるほど、後で元通りにしておいてくださいね。」と言われた。
別のある日は、マラソンをしているおじいさんに「何してるの?」と聞かれ、同じように「カエルの餌のダンゴムシを捕ってます。」と言うと「えっ、カエルの餌?ダンゴムシ?見せて、見せて!」と言われたので見せたら、「おーい、みんな~、この人ダンゴムシ捕ってるんだってよ~。」と仲間を集められて「見世物」状態となった・・・
そっとしておいてくれよ・・・と思った。
大人なんだから、見て見ぬふりしてよ・・・
「ヒキガエル」にはヒーターを入れていたので、冬眠しないカエルたち。
私は真冬も週3回、公園に通っていた。
近所なので、同級生のママにも会う。
「何やってんの!!」と笑われた。
それでも、ダンゴムシ集めの日々。
大変だったな~・・・・その頃息子は習い事や友だちと遊ぶのに忙しく、私が一人でムシを集めた。
「ダンゴムシ」集めのコツとしては、大きな木の根元の湿ったところに固まっている。
後は雨の次の日は、ダンゴムシが木に登っているので、大量ゲットのチャンスだ。
そういう時は、ハケとビニール袋を用意する。
木の上の大量の「ダンゴムシ」をビニール袋を広げながらハケで落として、
「一網打尽」にできる。
これができたら、3日はエサ捕りに行かなくて済むのだ。
このように、生き物好き男子の母は大変なのだった。